中国は自国の電気自動車(EV)業界の主要な部分を国際競争に開放しつつある。逆説的だが、この動きは同国の業界を強化するかもしれない。中国政府が21日にEVバッテリーの公認メーカーのリストを撤廃したため、外国のサプライヤーによる販売に再び道が開かれた。2015年に導入された同リストに掲載されたバッテリーメーカーは、政府補助金(EV価格に対する比率はかなり高い)の資格を得た。外国の大手で掲載された企業はなかった。一方、寧徳時代新能源科技(CATL)など中国のバッテリー会社は花開いた。同社は売上高が2015年以来5倍に増加しており、そのバッテリーはBMWなどに供給されるほど質が高い。中国がEV補助金を廃止しつつあるため、いずれにせよ同リストは廃止される公算が大きかった。それでも、早期の撤廃はサムスンSDIやLG化学といった韓国のバッテリーメーカーにとってうれしいサプライズだ。両社は中国に製造施設を持つが、現在は輸出用に使っている。
中国EV業界が進む新たな道
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