ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は課題の多い貿易交渉を再び軌道に戻すことに何とか成功した。しかし、双方にとってより難しい仕事が待ち構えている。相手国への容赦ない攻撃を求める国内の強硬派をなだめることだ。習氏が向き合わなければならないのは中国の共産党幹部と国営企業幹部だ。彼らは、中国が大国となり米国のライバルとして台頭する原動力となった政府主導の経済モデルを、米政府が解体しようと躍起になっていると考えている。トランプ氏が直面しているのは、同氏が過剰に譲歩することを懸念する米共和党の一部議員と民主党議員、それに同氏が指名した政府高官の一部だ。また、来年の選挙に向かう中で、米中関税合戦で打撃を受けていら立っている産業界や農業州の支持者にも対処しなければならない。
米中協議再開でも残る障害、双方に反対勢力
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