食品のデリバリーサービスが米国の主要都市に浸透する中、一部の新興企業は最新のeコマース(電子商取引)技術を活用し、大通りに面した高価な店舗スペースから飲食店や食料品店を解き放とうとしている。  これらの企業はビルの中に共有キッチンを開設している。レストランが路面店を持つのをやめ、新たなスペースに移転してデリバリー専門店に業態を変えるよう促すためだ。まだビジネスの規模は小さいが、外食産業や店舗用不動産に一石を投じる可能性があるとの見方がある。  「業界の力学が大きく変わったことは間違いない」。