イラン外務省のアッバス・ムサビ報道官は8日、米国の経済制裁が緩和されなければ、核合意(2015年)の履行停止を9月初めにさらに拡大させると警告した。イランは既に、ウラン濃縮度の引き上げを開始し、核合意で定められた上限を超えると発表していた。ムサビ報道官は、核開発プログラムを拡大するため、より強力で断固たる措置を講じる用意があると述べた。トランプ大統領は7日、イランに対し「気を付けたほうがいい」と述べた。また複数の政府高官は、イランに対する経済制裁を断固として継続する姿勢を示した。複数のイラン政府高官は8日、地元メディアに対し、ウラン濃縮度を4.5%まで引き下げる作業を開始したと明らかにした。国際原子力機関(IAEA)もイランのウラン濃縮度が核合意で定められた上限の3.67%を超えたことを確認した。兵器利用には濃縮度を90%まで高める必要がある。
イラン、核合意の履行停止をさらに拡大へ 9月初めに
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