米金融機関は2018年、株主に多額の損失を生じさせたが、その痛みが最高経営責任者(CEO)に波及することはほぼなかったようだ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がS&P500種指数を構成する金融機関のCEOについて18年の報酬総額を調べたところ、その中央値は8.5%増だった。S&P500種企業全体では5.6%増だった。一方、金融機関の株主総利回り(TSR)は18年の中央値がマイナス18%で、S&P500種企業全体ではマイナス5.8%だった。金融機関のCEOが昨年受け取った報酬総額の中央値は1140万ドル(約12億4000万円)で、S&P500種企業全体よりも100万ドル少なかった。WSJの調査は米証券取引委員会(SEC)の規定に基づき、給与やボーナス、長期の株式・金銭的インセンティブ、各種手当てなどを含めて報酬総額を計算した。
米金融機関CEOの報酬、株主総利回りと比例せず 18年は8.5%増
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