フェイスブックが計画する仮想通貨「Libra(リブラ)」を巡り、トランプ政権や米国内外の規制当局などが安全保障上の懸念を示している。スティーブン・ムニューシン米財務長官は15日、「悪意ある行為を働くための財源として仮想通貨の利用を試みるケースが多く見られる。これは国家の安全保障上の問題だと言える」と指摘。フェイスブックがリブラを発行することについて、「(資金洗浄へのセーフガードを)適切に、かつ正しく運用する支払いシステムであれば、問題はない」と話す一方で、「そう感じるようわれわれを説得するまで、彼らはまだやらなければいけないことが多くある」とも述べた。フェイスブックの幹部デビッド・マーカス氏は、16日に米上院銀行委員会に出席する予定。ドナルド・トランプ大統領や連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が仮想通貨への懸念を示している中、同氏の証言原稿によれば、世界の通貨や中央銀行がリブラから受ける影響について言及し、こうした不安の払拭(ふっしょく)を試みる見通し。
フェイスブック仮想通貨、超党派による抵抗に直面
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