米連邦判事は17日、メキシコの麻薬王ホアキン・グスマン(通称エルチャポの)被告に対し米国刑務所での終身刑を言い渡した。グスマン被告(62)はコロラド州フローレンスにある超厳重警備の刑務所に送られる見込み。連邦刑務局が後日、移送先を決める。グスマン被告にはメキシコで厳重警備の刑務所から2回脱獄した過去がある。ニューヨークのブルックリン連邦地裁の陪審団は2月、麻薬に絡む10件の罪でグスマン被告に有罪評決を下しており、終身刑が宣告されることは予想されていた。2017年に米国に身柄を引き渡されたグスマン被告は通訳を通して判事に対し、当時は「公平な裁判を期待していた」とした上で「裁判は汚点にまみれ、世界中が見ている前で私への公平な裁判を拒否した」と述べた。自らの犯罪に関する後悔は示さなかった。
メキシコ麻薬王「エルチャポ」、米国刑務所で終身刑
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