ボーイングの新型旅客機「737MAX」の長期にわたる運航停止は、米経済に波及的に影響し、同国の貿易収支を悪化させ、航空各社やサプライヤー、そうした企業で働く労働者数万人の見通しを曇らせている。  合弁を通じてMAXにエンジンを供給するゼネラル・エレクトリック(GE)から部品サプライヤーに至る企業が、財務悪化の一因や業績予想の発表見送りの理由としてMAXの引き渡し停止を挙げている。国内外の幾つかの航空会社がMAXを理由に路線や輸送能力の拡大規模を削り、操縦士の採用や昇格を遅らせている。