【ニューデリー】世界の「次の10億人ユーザー」が熱い視線を送る携帯電話は、韓国のサムスン電子や米アップルのようなトップメーカーが作るスマートフォンの最新機種ではない。実際、この端末はスマートフォンですらない。  西アフリカからインド、インドネシアまでの新興国市場でインターネットを初めて使う大勢の消費者は、価格25ドル(約2700円)ほどの新型端末でウェブに接続している。端末は一見、かつて一世を風靡(ふうび)したフィンランド・ノキアの従来型携帯電話(フィーチャーフォン、日本で言う「ガラパゴス携帯」=通称「ガラケー」)に似ている。