ロバート・モラー元特別検察官は24日、下院司法委員会で証言し、自身が手掛けた捜査は徹底的で公平だったと語った。捜査はドナルド・トランプ大統領の潔白を証明してはいないとの見解を繰り返す一方、ロシアによる選挙介入は米国の民主主義に対する最も深刻な脅威の一つだと指摘した。約2年に及んだ捜査の開始以降、モラー氏が公の場で長時間にわたって語ったのは今回が初めて。ただ、この日の3時間以上にわたる公聴会ではほとんど新たな情報を明かさず、議員の質問に対しては報告書に目を通すよう幾度も促した。捜査を巡る共和党からの批判にはごく限られた返答しかしなかった。トランプ大統領の弾劾に向け、支持を集めようとしてきた民主党議員にとっては、その裏付けとなる材料をほとんどもたらさなかった。一方、共和党議員はモラー氏が率いたチームの信頼性を巡り、不信感を強めさせる上で役立つような過失の告白を引き出すことはできなかった。