アオイがお風呂に入っているときにアズサから「実はアオイの家は複雑で、ママも問題がある人なので実は私の家に住んでいるの。私の家もアオイの家も母子家庭なんだけど、ママ同士が仲良くて住まわせてあげてるの。アオイには言わないであげてね。禁句だからね。初めて、アキラにだけ、このこと言ったよ」と告げられたそうです。アキラはピュアなのでアズサもアオイもかわいそうと同情してしまい、胸がキューンとなってしまったんです。あと男性は「あなたにだけに言いました」に非常に弱いんです。そして、アズサに対して持っていた不信感はどこかに飛んでしまったのです。

 それから数日後の12月某日、アオイの誕生日会を開くことになり、アキラはアズサ、カナと相談した結果とある人気ブランドの服を購入することにしました。すぐ売り切れてしまう人気の服だとブランド物に詳しいアズサが言うので、発売と同時にネットで購入することになりました。カナは現金を持ち合わせておらず「カードで支払いたい」と言ったので、現金をカナに渡して、アズサがカナのカードを預かり購入することになりました。

 それとは別に、アズサはアキラに「クリスマスプレゼントもあげなよ」とアドバイスしてきました。お金がないアキラからすれば死活問題です。しかしアズサから「アオイが欲しがってたコートとネックレスがあるから。ここ踏ん張りどころだよ。ここ頑張れば年越しも一緒に過ごせるよ」と言われアキラは短期で新しいバイトもはじめて1日中働きました。

反社会的勢力に借金がある好きな子
支払えなければ風俗に?

 とある日、アキラのバイト中に留守電が入っていました。聞いてみるとアズサが元気のない声でメッセージを残していたので、アキラはすぐ折り返しました。するとアズサは「アオイ、通っている専門学校の月謝を反社会的勢力から借りていて。急に相手が『貸していた金を耳そろえて来週までに返せ!返せないなら風俗で働いて返せ!』と言ってきたらしく、どうしたらいいと思う?」とアキラに涙ながらに訴えてきたそうです。私はそんな昔ながらの作り話に誰が引っかかるんだよ、と思いながらアキラの話を聞いていました。

 しかしアキラは大好きなアオイを助けたい一心で、気付くとアズサに「いくら必要なの?」と質問していました。アズサは「全部で40万円。20万円は私が用意できた。でも、あと20万円足りない…アオイは風俗で働く覚悟はできてるみたい…」。

 私は、いつもアズサはちょうどいいラインの金額を言ってくるなと思いました。そして、アキラが努力すれば支払える金額を出させる天才だと思いました。そしてボーナスが遅れていてお金がないはずのアズサが、どうやって20万円用意できたのか?不思議で仕方ありませんでした。