米アマゾン・ドット・コムが発表した4-6月期(第2四半期)決算は、前四半期まで連続で達成してきた最高益の更新を逃した。輸送コスト上昇やクラウドコンピューティング事業の成長鈍化、海外の小売事業の損失拡大が響いた。 4-6月期純利益は前年同期比3.6%増の26億3000万ドルと、アナリスト予想を下回った。1-3月期には2倍余りの増益を記録し、4四半期連続の過去最高益を達成していた。 アマゾンの輸送コストは前年同期から36%増加した。これまで数四半期は20%台の増加にとどまっていたが、有料の「プライム」会員向け翌日配送を標準化するため8億ドルを投じたことも、コストを押し上げる一因となった。4-6月期には報酬関連の費用を計上し、総コストは21%増加した。