セクシー路線で有名だった、とある格闘ゲームが炎上した。そこに至る経緯を、ゲームを知らない人にもわかりやすく紹介してみたい。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)
eスポーツでも人気の格ゲー
格ゲーにつきものの女性キャラ
競技人口の少なさから、日本は「eスポーツ後進国」に挙げられてきたが、近年国内でも少しずつeスポーツへの関心が高まっている。親から「ゲームは1日1時間」と厳しく規制されてきたファミコン世代にとっては「時代は変わったな」と感慨深いものがある。
eスポーツでプレーされるゲームのジャンルはいくつかあるが、対戦格闘ゲーム(※以下、格ゲー)は人気の一角である。格ゲーというと「ストリートファイターシリーズ」に代表されるアレで、1対1で戦って勝者を決めるシンプルなものである。おそらく日本で一番有名であろうプロゲーマー梅原大吾氏も格ゲーのプレーヤーである。
人気のジャンルだから実に多くのタイトルが発売されているが、おおむね「1対1で戦う」点は同じであっても内容はそれぞれかなり違う。それはコンセプトに始まって、登場するキャラの意匠、システム、世界観、操作性、爽快感、駆け引きのあり方などで、こうした要素が変わるだけでまったく別の趣を備えたゲームとなる。
しかし、なぜかというべきか、順当にというべきか、多くの格ゲーが踏襲し、共通させているポイントが一つある。それは「魅力的な女性キャラがいること」である。この女性キャラは多くの場合セクシーな要素を持っている。