米最高裁判所は26日、国防費のうち約25億ドル(約2700億円)を転用し、トランプ政権による国境の「壁」建設の費用に充てることを認める判断を示した。われわれは、この政策自体には賛成できない。だが下級審の判事による差し止め命令のまん延に対し、最高裁がついにメッセージを送ったことは朗報だろう。  最高裁は5対4で、全国的な差し止め命令(バラク・オバマ前大統領が指名したヘイウッド・ギリアム判事が裁判を担当し、第9巡回区控訴裁判所が支持した)を覆した。これにより、政府はメキシコ国境沿いの壁建設に国防予算を充てることが可能となる。