リーズスクールイギリス・ケンブリッジにあるリーズスクール Photo by Shoichi Okawa

子どもの教育に熱心な富裕層は、海外留学への関心も高い。今、富裕層に人気の留学先はどこなのか。王道からコスパ最強の国まで富裕層一家の留学事情について、留学ソムリエの大川彰一さんが解説する。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部)

富裕層が子どもを行かせたがる
人気の留学先は?

 富裕層においては、昔から子どもを海外に留学させることはさかんに行われていました。

 ただかつてはある意味、留学自体が一種のステータスだったのが、グローバル化が進む中で近年では、子どもの将来設計に欠かせないステップとして捉えている家族が多いように感じます。

 特に「K to 12」といわれる幼稚園~高校卒業くらいまでのなるべく早いタイミングで、海外経験を積ませたいと考える親御さんが少なくないのです。

 では、どこに留学させるのか。

 これは資産の規模によっても異なりますが、超富裕層でいえば、昔から有名なのはスイスです。

「ル・ロゼ」などのスイスの名門ボーディングスクールには、世界中から超富裕層が集まります。通っているのは王族や大企業のCEOのご子息など、とにかくトップレベルの超富裕層。学費や寮費など費用は、年間で2000万円を超えます。

 ここでの魅力は、なんといっても生徒同士、そして親同士の強固なネットワークができること。どれだけ授業料が高価でも、世界中から集まった一流の人たちとのつながりが代えがたい財産になると考えられているのです。