欧州の料理宅配サービス大手2社が合併を計画している。111億ドル(約1兆2100億円)規模の合併をてこに、市場で圧倒的シェアを握る米ウーバー・テクノロジーズやアマゾン・ドット・コムに攻勢をかけたい考えだ。オランダのテイクアウェー・ドット・コムは、英国のジャスト・イートと株式交換方式を通じて合併することで暫定合意に達したと発表した。合併には両社の取締役会と株主、および規制当局の承認が必要となる。両社は共同発表文で、合併により「世界最大のオンライン料理宅配会社の一つ」が誕生すると指摘。2018年の受注件数は合わせて3億6000万件、受注額は73億ユーロ(約8850億円)だったと明らかにした。短時間での料理や食料品の宅配を求める消費者が増える中、新規市場の開拓を狙う宅配会社にとって、規模の重要性がますます高まっている。証券会社ウィリアム・ブレアは、レストランの売り上げに占める宅配の割合は2022年までに10%に達すると試算する。
料理宅配新興企業、合併でウーバーやアマゾンに対抗
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