枠にとらわれるな! 「宝探し」も仕事になる

 数多くお会いした起業家の中の1人で、宝探しというエンターテインメントで事業を立ち上げた「タカラッシュ」という会社があります。
 その会社は、クライアントが希望する場所で、イベントを企画します。参加者は宝の地図をもらい、謎や暗号を解き明かし、リアルな場所で実際に隠された宝物を探し出す……という体験型のゲームです。それを数多くの企業とコラボしてやっているのですから、ネットで初めてこの会社を知ったときには、こんなことが仕事になるんだ、と感動しました。
 その感動の熱量で、僕はこの会社の社長である齊藤多可志さんに話を聞きたいという思いをSNSのメッセージを通して伝えると、返信があり、実際にお会いしてお話を伺うことができたのです。

 タカラッシュのオフィスを訪れたときは、ここは遊園地? と思ってしまったほど、ワクワクするような空間が広がっていました。
 そして、齊藤多可志さんの話を聞くと、最初の頃は、1ヵ月まったくお客さんが来なかったり、思うような集客ができずに知り合いや身内にお願いして、宝探しイベントに参加してもらったりなど、事業を始めた頃からの苦労話をお聞きすることができました。誰にでも大変な時期があって、それでも続けていくことでたどり着ける場所があるのか……と感じました。
 タカラッシュは、「宝探し」を通して地域の活性化や、企業のPR、社員研修まで、幅広く事業を行っています。僕は「宝探し」が仕事になるなら、「ボードゲーム」でもやり方によってはビジネスにしていけるかもしれない、という可能性を教えてもらうことができました。
 その後、この突撃がご縁で齊藤多可志さんのホームパーティーにも呼んでいただきました。
 この時は、港区にある29階のガラス張りで海が見える豪華な部屋で、ボードゲームをして大盛り上がり。しかも、このパーティーで、僕の転機となった『7つの習慣®』の会社の方と出会ったのです。

(続く)