世界で最も多く捨てられている物は何か。それは、たばこの吸い殻だ。その吸い殻が今、規制当局やたばこメーカーに頭の痛い問題をもたらしている。路上のポイ捨てが長年染みついた喫煙者の習慣となっていることだ。使い捨てプラスチックの環境への影響が懸念される中、規制当局はたばこフィルターによる汚染にも一層厳しい目を向けている。吸い殻にはプラスチックの一種である酢酸セルロースが含まれ、生分解するのに何年もの歳月がかかる。吸い殻はポイ捨てされた歩道から下水管に流れ込み、河川に行き着くことが多い。研究によると、これらは魚にとって有害となり得る。非営利団体(NPO)「キープ・アメリカ・ビューティフル」によると、米国では喫煙後の吸い殻の約65%が路上に捨てられる。同団体はたばこ業界の支援を受け、ポイ捨て防止プログラムに取り組んでいる。
ポイ捨てたばこ、プラごみ問題で厳しい目
路上に捨てる喫煙者の習慣がネック
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