米テキサス州とオハイオ州で24時間以内に相次いで発生した銃乱射事件で少なくとも計29人が死亡し、米国内に衝撃が走った。当局は多くの人々を巻き込む暴力や国内テロ、特に白人ナショナリスト思想を背景とした襲撃が提示する課題への対応を模索している。米連邦捜査局(FBI)によると、国内テロのうち、過激思想に触発された白人男性による暴力行為の割合が高まっている。最近の約850件の国内テロの40%は人種問題を動機とした暴力的過激思想によるもので、その過半数に白人至上主義者が関わっている。ヒスパニック系が住民の過半数を占めるテキサス州エルパソで3日に起きた銃乱射事件では20人が死亡し、26人が負傷した。この事件の容疑者は21歳の白人男性で、銃乱射の少し前、人気の高い極右系のウェブサイトに移民排斥、白人ナショナリストの思想を支持する声明のようなものを投稿していた。