日曜よる9時からのTBSドラマ『ノーサイド・ゲーム』は中盤に入り、いよいよ目が離せない展開となっている。どことなくきな臭い企業買収、容赦ないコストカットの要求、つぎつぎとふりかかる難題に主人公の大泉洋さん演じる君嶋隼人はどう挑んでいくのか?
第5話(8月11日放映)には、元レスリング選手の吉田沙保里さんが“本人役”で出演することが発表されており、ラグビー選手のみならず、つぎつぎと“本物”を起用する演出が本作の魅力でもある。
そこで連載5回目となる今回はトキワ自動車アストロズのフランカー、友部祐規を演じるブリリアンのコージさんにドラマにかける思いを語ってもらった。
――大学時代は主将としてアメフト強豪校を率いた経験を持つコージさん。演じているのはラグビー選手です。
ラグビーとアメフトって、似ているようで実際にやってみると全然違うスポーツなんです。だからいまは正直、大学4年生の先輩たちに教えてもらっている新入生ぐらいの感じです。
――ラグビーとアメフトはそんなに違いますか?
1987年生まれ、大阪府出身。大阪学芸高でアメフトを始め、法政大学では1年時に大学日本一を経験、4年時には主将を務めた。2016年に同じ事務所のダイキさんと「ブリリアン」を結成。
違いますね。最初はそれこそどう動いたらいいかもわからなくて、イメージが全然できなかったんです。映像を見ているだけだとわからないところがたくさんあって、実際にやってみるとやっぱり全然違いました。
――チームプレーとして見たときのラグビーとアメフトの違いは何ですか?
ラグビーは家族だなって思います。ラグビーは家族で、アメフトは戦友かな。アメフトは、ディフェンスとオフェンスがはっきり分かれていて、自分のポジションのプロフェッショナルっていうイメージがある。ラグビーはみんなで一つのプレーを作り上げていく感じがします。だから皆プライベートで話しているときも、休憩時間も、メチャクチャ距離が近いんです。大きい男たちがひざ枕してたりとか(笑)。
――その距離の近さには慣れましたか?
慣れました。慣れたというか、その光景に目が慣れたかな(笑)。自分がやることはあんまりないですけど、皆がくっつき合ったりとか、たぶんそれがラグビーのいいところだし、ラグビーで育ってきた人たちにとっては普通のことなんだと思います。でも自分としては「ああ、距離、近っけえなぁ」って思います(笑)。アメフトとラグビーの、ルールじゃないところでの違いをいろいろ感じています。
――撮影現場はどんな雰囲気ですか?
アストロズのメンバーって全員何かのスペシャリストなんです。ラグビーのスペシャリストか、俳優のスペシャリストか。僕だけなんです、どっちも初めてなの。だから初めはすごく困惑しました。セリフのシーンだと俳優の人たちがかっこよく感じるし、いざラグビーとなるとラグビーの人たちが輝く。
――主演の大泉洋さんはどんな方ですか?
芸人目線を持っているというか、やっぱり人を楽しませることが好きなんだと思います。すごく勉強になりますし、サービス精神が旺盛な方です。最初は正直、僕たちの体育会系の雰囲気がどうかなって思ったんですけど、大泉さんのほうからいろいろ話を聞いてきてくれます。