米セントルイス地区連銀のジェームズ・ブラード総裁は、先の利下げが景気をどの程度下支えしたかを見極めるにはもっと時間が必要であり、追加利下げの要否と時期に言及するのはまだ早いとの見方を示した。連邦準備制度理事会(FRB)は先週、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて2〜2.25%とした。世界の経済成長への逆風、インフレ圧力が抑えられていること、貿易を巡る不透明感を利下げの理由に挙げた。ブラード氏は6日、インタビューに対し、先週の利下げの決定を支持すると述べた。また、6月時点では今年は50bpの利下げが必要だと考えていたと明かした。その上で、どのような追加的措置が必要かを具体的に述べるのは時期尚早との考えを示した。「われわれはすでに多くのことをしたと思う」と述べ、FRBが1月に利上げ路線を変更する姿勢を明確にし、その後もいくつかの変更を実施したことなどに言及した。