ソフトバンクグループは先月、アップルやマイクロソフトなどからの出資予定額を踏まえ、1080億ドル(約11兆5000億円)規模の「ビジョン・ファンド第2弾」を立ち上げると発表し、資金調達をうまくやり遂げたかのように見えた。これはハイテクファンドとしては世界最大の規模だが、その数字は見掛けほど盤石ではないかもしれない。発表文によると、ソフトバンクは名称を明かした12の組織および「台湾の大手投資家」と覚書を交わしたとしており、 「これらの覚書に基づく」ビジョン・ファンド2への出資予定額は「合計約1080億ドル」に達したと説明している。関係筋によると、ソフトバンクはこの数字に達するよう、公表していない潜在投資家からの出資予定額も加味している。またこれには、債券または債券型の証券が含まれており、通常の「資本」の定義を拡大解釈している可能性があるという。
ソフトバンクのファンド第2弾、出資規模「1080億ドル」は本当か
有料会員限定
あなたにおすすめ