米宅配・航空貨物大手フェデックスは7日、アマゾン・ドット・コムの商品の陸送についての契約が失効した後は更新しない方針を明らかにした。フェデックスは6月にも、アマゾンとの米国内の空輸契約の打ち切りを表明。ただ陸送は継続するとしていた。アマゾンが独自の物流網の構築を進める中、長年提携してきた両社間の緊張が高まっているようだ。アマゾンは業績を大きく左右する年末商戦期を前に、新たな配送手段を見つける必要に迫られる。アマゾンは毎日膨大な数の商品を出荷しているが、取扱業者をフェデックス、ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)、米郵政公社(USPS)、自前の物流部門に分散している。フェデックスによれば、アマゾンからの2018年の収入は10億ドル(約1060億円)弱で、総収入の1.3%相当だった。