単純に「盗用された」と思い込んだだけなら、京アニ側に抗議すればいいだけだ。それがなぜ、70人もの社員が作業中の建物に、ガソリンをぶちまけて火を放たなければいけなかったのか…。

 万が一、青葉容疑者が思い込みの激しい特異な感情の持ち主だとしても、誰もが納得・理解できる動機にはなり得ない。

 京アニによると昨年9月~11月、ホームページに特定個人に対する殺害予告のほか、「新作アニメの制作を中止しろ」「コンサートを中止しろ」などの脅迫が相次いでいた。

 京アニは京都府警に被害届を提出。京都府警は威力業務妨害などの疑いで捜査しているが、容疑者は特定できていない。

 また同じ時期、インターネット掲示板サイトに「爆発物を持って京アニに突っ込む」などの投稿があったことも判明。

 ほかにも「アイディアをパクる貴様らだけは絶対に許さん」「原稿を落とされた」「裏切られた」など複数の投稿があり、青葉容疑者との関連をうかがわせるような内容もあるという。

 こちらについても京都府警が、青葉容疑者の自宅から押収したパソコンやスマートフォンを解析して調べている。

 いずれも現時点では青葉容疑者との関連は不明だが、実際のところどうなのか、容体の回復を待って京都府警が聴取するしかない。

今後の刑事処分の見通し

 聴取の後、逮捕状が執行されるのは間違いないが、今回のケースは青葉容疑者に過去に精神障害があったこともあり「精神鑑定」になるだろう。