八戸直送の新鮮なイカ料理を全品170円均一で味わうことのできる荻窪の名店、「やき屋」にやってきました。
店内は入口を入って右手がメインの立ち飲みカウンターで、左手壁際に4人ほど立てるサブカウンターと、奥に6人ほどが座って飲めるテーブル席がある造り。ギュッと詰めれば20人ほど入れるでしょうか。
人気があるのは、座れるテーブル席よりもむしろ、サッと飲んでスッと帰れる立ち飲みカウンター。今日も右手のメインカウンターは、すでにお客さんでいっぱいです。
まだ2人分ほどの空きがあるサブカウンターの一角に立ち、ほとんどのお客さんが注文するホッピー(320円)と、冬場の名物・イカ大根(170円)をもらいます。
イカ大根は、大きく切った大根をイカと一緒にグツグツと煮込んだもの。黒く透きとおるほど煮込まれた大根は、イカ以上にイカらしく、ハフハフといただくと、すぐに身体も温まります。このイカ大根を食べないと、冬が来たような気がしないんですよねぇ。
「やき屋」は、平成11(1999)年7月の創業。今年で創業10年を迎える、比較的新しいお店です。しかしながら、闇市の雰囲気をそのまま残す横丁の中にあった建物を、そのまま利用していることもあって、まるで何十年も続いている老舗のように落ち着くのです。
カランと1杯目のホッピーを飲み干したところで、「ナカをお願いします」と、ホッピーの焼酎部分だけのおかわり(160円)をたのむと、氷もたっぷりと追加して出してくれます。
これに1杯目を作ったときに残っているソト(瓶入りホッピー)を入れると、2杯目のホッピーができあがります。ソト1本で、2~3杯分のホッピーが楽しめるという、すばらしいコストパフォーマンスの飲み物なのです。
イカ刺身、イカみみ刺身、イカみみ焼、イカげそ焼、げそ揚げ、げそわさ、珍味わたあえ、自家製塩辛、イカ納豆などの品々がずらりと(もちろんすべて170円で)並ぶ中、2品目のつまみとして、これまた大好物のイカなんこつ焼(170円)をいただきます。
イカなんこつというのは、ゲソの付け根にあるイカの頭部。目玉などのまわりの部分です。これを一口大に切り分けたものを6個分、その場でタレ焼きにして出してくれます。コリコリとした歯ごたえも抜群で、いいつまみです。
さっくりと40分ほどで2杯と2品を立ち飲んで、今日のお勘定は820円でした。どうもごちそうさま。
荻窪の闇市跡にある店は、なぜかホッとする | じっくり煮込んだ大根はイカの味を引き出す | 食感がたまらないイカのナンコツ |
【お店情報】
店名: 立ち飲み「やき屋」
電話: 03-3398-7697
住所: 杉並区上荻1-5-6
営業: 16:00-23:00、日休