米ゼネラル・エレクトリック(GE)は19日、財務状態を正確に開示していないと指摘した会計専門家ハリー・マルコポロス氏に対して、改めて反論した。マルコポロス氏はバーニー・マドフ受刑者の出資金詐欺に警告を発したことでも知られている。GEは投資家向けの最新の情報開示で、長期介護保険事業の足元の準備金は運用資産によって十分に支えられているとの認識を示した。また傘下の油田サービス大手ベーカー・ヒューズに関わる会計の正当性を主張した。マルコポロス氏は15日、GEが財務問題を隠ぺいし、当局に不正確または不正な情報を提出したと主張した。これに対しGEのラリー・カルプ最高経営責任者(CEO)は、マルコポロス氏の主張は市場操作に当たると指摘。個人的な利得が動機であり虚偽の内容がリポートに含まれていると述べた。マルコポロス氏は15日、GEの批判を否定している。