米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長はリセッション(景気後退)回避に取り組む一方で、不安定な市場と景気減速を巡るドナルド・トランプ大統領の批判にさらされ、議長就任以降これまでにない厳しい局面を迎えている。  トランプ氏の執ような批判が降り注ぐ中、FRB当局者は米景気の押し上げと政治介入からの独立性維持という二方面で戦っているかのように感じ始めている。  7月に短期金利を引き下げた後、パウエル氏はさらなる利下げへとFRBを誘導しているが、状況が変化する可能性もある。