パウエルFRB議長とトランプ大統領
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 米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長はリセッション(景気後退)回避に取り組む一方で、不安定な市場と景気減速を巡るドナルド・トランプ大統領の批判にさらされ、議長就任以降これまでにない厳しい局面を迎えている。

 トランプ氏の執ような批判が降り注ぐ中、FRB当局者は米景気の押し上げと政治介入からの独立性維持という二方面で戦っているかのように感じ始めている。

 7月に短期金利を引き下げた後、パウエル氏はさらなる利下げへとFRBを誘導しているが、状況が変化する可能性もある。利下げ幅と実施時期に加え、最善の説明方法を模索するFRB当局者の議論は、市場や米政権に子細に分析されるだろう。

 パウエル氏は23日、ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる中銀関係者の年次会合で講演する予定。FRBの次なる動きを巡る手掛かりが浮上するとの期待も多い。

 トランプ氏は昨年の利上げが行き過ぎたために景気が減速していると批判している。一方、企業やFRB関係者の多くは、トランプ氏の貿易政策が市場に動揺をもたらし、企業の投資を減速させたとみている。