【ワシントン】米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は7月の利下げについて、より積極的な緩和サイクルの開始というより政策の「再調整」とみなしており、7月30・31日の連邦公開市場委員会(FOMC)では将来的な方向性に言及することには後ろ向きだった。21日公表された同FOMCの議事要旨で明らかになった。  当局者はまた、ドナルド・トランプ政権の貿易政策を巡る不透明感が近く晴れる可能性は低く、米国の経済見通しにとって「根強い逆風」になると認識していた。  このため、この先どのように利下げに動く可能性があるか、詳細を論じることはせず、柔軟に構える必要性を強調した。