米HPの新しいボスは、これまでのボスと同じ問題に直面するだろう。すなわちインクでどう稼ぐかだ。HPは22日、ディオン・ワイズラー最高経営責任者(CEO)が退任すると発表した。理由は家族の健康問題だという。HPは2015年に旧ヒューレット・パッカードが分社化した際、パソコンとプリンターを手掛ける会社として誕生し、ワイズラー氏はそれ以来トップを務めてきた。後任は、分社後のイメージング&プリンティング部門を率いてきたエンリケ・ローレス氏だ。そう考えると、ローレス氏が同社最大の問題への取り組みを加速させることは間違いない。HPの売上高の大半はパソコン事業が占めるが、利益の大半を稼いでいるのはプリンター関連、中でも消耗品事業だ。このビジネスは今年に入って苦戦し、状況は悪化している。
HPのCEO交代、プリンター「紙詰まり」は直るか
稼ぎ頭の消耗品ビジネスが引き続き悪化
有料会員限定
あなたにおすすめ