東京都の海が、にわかに注目を集めている。8月17日、来年の東京五輪のテスト大会を兼ねたパラトライアスロンのワールドカップにおいて、水質悪化でスイムが中止となったためだ。

 五輪本番の会場でもある東京・お台場海浜公園のスイムコースは16日の水質検査で、大腸菌の数値が、国際トライアスロン連合が定める上限の2倍を超えた。11日に同じ会場で行われた水泳オープンウォーターのテスト大会では、選手から「水が臭い」「トイレのような臭いがする」という声も出ていた。

 実は、問題となったスイムコースの隣で、東京都港区が海水浴場「お台場プラージュ」を開催していた。期間は8月10~18日。都の条例で遊泳禁止とされている場所だが、泳げる海の実現を目指して2014年から期間限定で実施しているものだ。