子どもたちの夏休みも、あとわずか。今回は、夏の最後の思い出づくりに役立つよう「水がきれいなのに人が少ない海水浴場ランキング」を紹介したい。
「水がきれいな海水浴場ランキング」で186位以内に入った海水浴場(水の汚れを示す化学的酸素要求量〈COD〉)の値が同じ場合は、順位が同じになるため、228カ所が該当した)を対象に、昨年度の利用者数が少なかった海水浴場(2万人未満)をピックアップした。一部、湖沼や河川の水浴場も含んでいる。
昨年度の利用者数わずか300人!うどの浜が1位
1位は高知県宿毛市の「うどの浜」で、四国の西南端の離島、沖の島にある。島までは市営定期船「すくも」(1日2便)で50~95分かかる。下船後も40分歩かなければならず、昨年度の利用者数はわずか300人だった。水がきれいな海水浴場ランキングの順位は76位である。
うどの浜は、四国で最も早い6月初めに海開きをする海水浴場として知られている。開設期間も9月中旬までと長いので、これから計画しても泳ぎを楽しむことができそうだ。
このほか、利用者数が1000人未満の海水浴場が2カ所あった。
2位の湊(山口県萩市)は500人だ。水がきれいな海水浴場ランキングの順位は186位。萩の市街地から車で1時間かかる場所にある。
近くに瀬越海水浴場(萩市)がある関係で、「穴場的海水浴場となっている」(萩市観光課)という。人が少なく、プライベートビーチにいるような感覚で楽しめる。
3位の柴山(兵庫県香美町)は550人。松葉ガニの選別日本一(水揚げされたカニを110のランクに選別していて、国内で最もランク数が多い)という柴山港の近くにある。
柴山では、これまで混み合うことがなく、のんびり海水浴を楽しむことができた。ただ、香美町香住観光協会の担当者は「今年で海水浴場の幕を閉じる予定だ」と話す。砂浜の縮小が進んでいることが原因で、来年から閉鎖されるという。