米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は23日、カンザスシティー地区連銀がワイオミング州ジャクソンホールで開いた年次経済シンポジウムで講演し、世界の景気減速が米経済に打撃をもたらせば、さらなる刺激策を打ち出す用意があると言明した。ここ数週間、地政学的動向や貿易政策を巡る不透明感を背景に、世界的な景気減速懸念が広がっている。ただ、パウエル氏は一段と積極的な緩和措置の開始を示唆するには至らなかった。この日の講演ではむしろ、貿易政策を巡る不確実性の高まりを受けた企業景況感の低迷や市場の混乱に対応する上で、金融刺激策が直面する限界について警鐘を鳴らした。
米経済が打撃受ければ刺激策講じる用意=FRB議長講演
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