米カリフォルニア州サンタローザの市議会議員を務めるジャック・ティベッツ氏は、ある問題の存在に気づいた。2018年初め、政治的に相いれない立場の有権者から電話がかかり始めたのだ。彼らに共通していたのは、携帯電話のアンテナが自宅のすぐそばに設置され、不動産の価値や健康面への不安を抱えていることだった。もし高周波放出が人体に何らかの影響を及ぼすとしても、世界保健機関(WHO)によると、それはコーヒーやピクルスなど他の「発がん性のある」物質とほぼ同程度であることを示す証拠がある。また米連邦通信委員会(FCC)は最近、食品医薬品局(FDA)からの情報を引用し、これらのアンテナが発する高周波エネルギーへの現行の制限措置により、安全性は守られると断言した。FCC高官は、5G(次世代移動通信システム)には健康リスクをもたらす特有の問題は存在しないと述べた。