米トランプ政権は、ハリケーン被害の救済などに向けられた米国土安全保障省(DHS)の予算2億7100万ドル(約286億円)を不法移民の拘束と送還に転用する。政権や議会スタッフによる通知で明らかになった。DHSは議会への通知で、メキシコとの国境を許可なく超えて来る移民への対応を強化するため、本来なら他の用途に向けられていた予算を転用する予定だとした。こうした移民の多くは、自国での迫害を逃れ保護を求めている中米出身者だ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した書類によれば、DHSは予算転用の方針を1カ月前の時点で議会に伝えていた。通知期間は27日に期限を迎えたため、政府は計画を実行することが可能になる。
トランプ政権、災害救済予算を国境対策に転用へ
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