米民主党の大統領選候補者は今月、第3回討論会に臨む。そして民主党員はこの過程の中で、同党がどこまで左寄りになるべきなのかについて判断を迫られる。判断材料となる幾つかの選挙に関する事実をここで考えてみよう。中道・穏健派に属する有権者はずっと以前から、民主党にとって最も信頼できる支持層の一つだった。各種出口調査を見ると、民主党の大統領候補者は、1988年以降のすべての大統領選挙で中道派を自認する有権者の過半数の票を得ていた。しかし、リベラル派と保守派の有権者の票の行方はそうならなかった。別の言い方をすれば、ロナルド・レーガン大統領が退任した後の米国では、すべての大統領選挙で民主党が中道派層の支持獲得という点で勝利を収めたことになる。