ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王はバチカン(法王庁)当局者らに対し、財政赤字を削減するとともに、世界のカトリック教会本部の運営に支障が出ないよう支出・投資管理を改善するよう命じていた。法王庁の2018年の財政赤字は約7000万ユーロ(81億円)と前年から倍増した(予算は約3億ユーロ)。複数のバチカン高官によると、非効率な運営が続いていることに加え、投資収益も減少した。フランシスコ法王は6年前に就任した際にバチカンの運営や財務を全面的に見直すことを公約に掲げていた。財政赤字の拡大はそれが果たせていないことを意味する。バチカンでは、ジョージ・ペル枢機卿がオーストラリアで少年への性的虐待の罪で起訴されて以降、2年超にわたり財務局長官(財務相)が空席となっている。
ローマ法王、バチカンの財政赤字削減を指示
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