「ペットテック」に商機、NY起業の最前線
NYCペット・テック・ミートアップで参加者の犬を歓迎する共同主催者(8月21日) Photo:Kevin Hagen/The Wall Street Journal

 ビジネス界のネットワーキング会合に愛犬を連れて到着するのは、まだ場違いに見えることがほとんどだ。だが先日ニューヨークのウォールストリートのホテルで開かれた交流会では、デザイナーのウィル・マン氏と愛犬のベントレーは温かく迎えられた。何しろそれは「NYCペット・テック・ミートアップ」――ペットとテクノロジーに夢中で、良かれ悪かれその情熱を組み合わさずにいられないニューヨーカーの集まり――だったのだ。

 マン氏は「ペットテック」関連の新興企業と仕事をしたいと思っていた。これまでにも、ペット用のデジタルプロジェクトに関わったことがある。ペットに優しいホテルやレストランを見つけるサービスや、犬の飼い主向けのデートアプリ開発などだ。「飼い主向けのTinder(ティンダー)のようなもの。人をスワイプする代わりに、ペットの犬をスワイプするんだ」

 ミートアップの会員数はここ1年で倍近くに膨らみ、1350人を超える。主催者のクリス・ゴンザレス氏の推計によると、地元のペットテック業界ではおよそ30の新興企業が立ち上げられた。ゴンザレス氏自身も、ドッグウォーカー(犬の散歩代行)サービスを手掛ける「バークリー・ペッツ」の共同創業者だ。同社は4都市で毎週1000回以上の散歩サービスを提供しているという。

 ニューヨークのペットテック新興企業の規模はさまざまだ。猫の飼い主とキャットシッター用のエアビーアンドビー(Airbnb)型サービスを展開する「ステイ・ウィズ・ステラ」は2人で経営している。一方、新鮮なペットフードを手掛ける「ファーマーズ・ドッグ」は全米で1000万食以上のペットフードを宅配したという。

 ペットテック業界に関しては「ニューヨークは頭から尻尾まで、他の都市全てに先行している」とゴンザレス氏は語る。