バングラデシュは、イスラム系少数民族ロヒンギャ難民が携帯電話サービスを利用できないようにする。ネット接続の主要手段を奪うことにもなり、本国ミャンマーからのニュースや親族との連絡を携帯電話に頼るロヒンギャにとって大きな痛手となる。ロヒンギャ難民はバングラデシュ内での移動や雇用機会を著しく制限されており、携帯電話の利用ができなくなれば孤立状態がさらに深まる。バングラデシュには2年前、ミャンマー軍の弾圧を逃れようとするロヒンギャ難民70万人超が流入した。バングラ政府は1日、携帯電話会社に対して、ロヒンギャ難民への携帯SIMカードの販売を停止するよう指示した。ムスタファ・ジャバル通信相はインタビューで、ロヒンギャ難民の身元確認資料が不足していることが要因と説明した。同国の法律では、身元確認資料がそろっていないとSIMカードの登録ができない決まりだという。