中国人民銀行(中央銀行)は約9000億元(約13兆5000億円)を金融システムに放出する。米国との貿易戦争による圧力が高まる中、融資を促進する狙いがある。人民銀は6日、市中銀行に義務付ける預金準備率を50ベーシスポイント(bp)引き下げると発表した。融資や経済活動の活性化を目的に、16日付で実施する。民間・小規模企業への金融面での支援拡大策として、中小銀行に対しては預金準備率をさらに100bp引き下げるとしている。100bpの引き下げは10月15日と11月15日の2段階で実施し、全体の資金放出量のうち約1000億元を占める見込みという。人民銀は今回の動きは政策の変更には当てはまらないと強調し、これまで通り穏健な金融政策を継続するとした。