アメリカ軍とシリコンバレーに選ばれた最速思考法

今ほど、スピードと柔軟性が大事な時代はありません。

どんな技術も画期的なアイデアも、1日でも早く試したほうが勝ち。おいしいところを全部持っていかれて、2番手以下はおこぼれにあずかるのがせいぜいです。
多少の失敗も想定の範囲内。問題を修正して、すぐにまた次のバージョンを出す。この変なこだわりのない柔軟性が成功を引き寄せます。

何もベンチャーの話とは限りません。あなたのまわりにも危なっかしく見えるのに、結局うまくいっている人がいるのではないでしょうか。
彼らに共通しているのは、判断と行動を先送りせず、その場その時で決めて、動いていること。

つまり、日本人の残念な思考法とは無縁なのです。

生きたいように生きて、たどり着きたい場所にたどり着くには、スピードと柔軟性が欠かせません。
そのためには日本人にありがちな残念な思考スタイルを脱ぎ捨て、新しい思考法を身につける必要があります。

それが、OODAループ思考です。

アメリカをはじめとする世界中の軍隊や、シリコンバレーのビジネスエリートがこぞって使う世界最速の思考法です。

残念な思考法を脱ぎ捨て、今日、最速のOODAループ思考に入門してみよう

O:みる(Observe)
O:わかる(Orient)
D:きめる(Decide)
A:うごく(Act)
L:みなおす(Loop)

OODAループ思考を身につけるにはいくつか覚えていただくキーワードがありますが、まずはこの4つだけを頭に入れてください。「みて→わかって→きめて→うごく→みなおす」。きわめて自然で普通の思考の流れですが、これが最速思考法「OODAループ思考」の基本になります。

入江仁之(いりえ・ひろゆき)
アイ&カンパニー・ジャパン代表 経営コンサルタント 経済同友会会員
OODAループやサプライチェーンをはじめ全体最適・自律分散の先進的なモデルを提唱し、日本で最初期に導入。OODAループは、これまでに延べ1万人以上が体験し、導入企業では劇的かつ持続的なエンゲージメント、そして生産性向上を実現している。主なクライアントは、トヨタ自動車、日立製作所、GE、NTTグループをはじめIT、ハイテク、消費財などの各業界を代表する日米の企業。米国シスコ本社で戦略担当部門マネージングディレクターとしてエコシステムの構築をグローバルで指揮。ハーバード大学にて米国流の自ら考える教育を体験。外資系戦略コンサルティングファームの日本・アジア代表を歴任。PwCコンサルティングでは、合併統合により1000人規模の組織を構築し経営を統括。アーンスト&ヤングコンサルティングでは赤字だった日本法人を1年で世界最高の利益率を誇る事業に転換。経済同友会にて経済成長戦略委員会副委員長、情報処理推進機構にて情報処理技術者試験の試験委員、港区立青南小学校でPTA会長などを歴任。2015年からはOODAループ関連の論文をホームページで公開。直近半年での閲覧数が30万になっている。著書に『「すぐ決まる組織」のつくり方―OODAマネジメント』(フォレスト出版)等がある。