今年のフランクフルト国際自動車ショーは、電気自動車(EV)一色に染まっている。だが、メーカーはいかにして販売を押し上げるかという困難な課題に直面している。欧州の自動車メーカーや部品会社は、欧州連合(EU)の厳しい排ガス規制に対応するため、EVやハイブリッド車の開発に数百億ドルを投じている。そして新型車の多くが今回の自動車ショーで披露され、間もなく消費者に届けられる。独フォルクスワーゲン(VW)は10日、コンパクトEV「ID.3」を初披露。一方、ポルシェは高馬力のEVセダン「タイカン」を発表した。独ダイムラー傘下のメルセデス・ベンツは主力のセダン車「Sクラス」のEVコンセプト車を明らかにした。ホンダも都市型のハッチバックEVを披露。イタリアの高級車メーカー、ランボルギーニでさえ、初のハイブリッド車を発表している。