米国内を空路で移動する人々に厄介な事態が迫っている。運輸保安庁(TSA)が管理している空港などの保安検査場では来年10月から、これまで身分証として認められてきた運転免許証が有効ではなくなるかもしれない。米国政府が再度、新規制の導入を先送りしなければの話だが、先送りを期待してはいけない。新規制が導入される2020年10月1日には空港で混乱が起きるかもしれない。米国内便に搭乗するには、「リアルID」と呼ばれる連邦基準に準拠する運転免許証や身分証の提示が必要になるが、一部の推計によると、基準に適合しない運転免許証を持つ旅行者は全体の半数に上るとみられている。リアルIDに準拠する免許証の右肩には星のマークがある。
米国内線の搭乗に必要な「リアルID」迫る制度開始
有料会員限定
あなたにおすすめ