2020年の米大統領選に向けた民主党候補者らによる3回目の討論会が12日に米テキサス州ヒューストンで開催され、トップを走るジョー・バイデン前米副大統領、エリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)、そしてバーニー・サンダース上院議員(バーモント州)の3人が初めて同じ舞台で顔を合わせた。候補者らはオバマ前政権が成立させた米医療保険制度改革(ACA=いわゆるオバマケア)を高く評価する一方、討論会は医療保険制度をめぐる党内の異なるイデオロギーも露呈。バイデン氏はバラク・オバマ前大統領の功績を足場とすると述べたが、ウォーレン氏とサンダース氏は医療保険制度の根本的な改革を呼びかけた。候補者の上位10人が同じステージに立った討論会では、銃規制や移民制度についての意見の相違もみられた。また、ドナルド・トランプ米大統領のレトリックや貿易政策への批判も聞かれた。ただし討論会冒頭から最も激しい応酬が繰り広げられたのは、医療保険制度に関する議論だった。