謎のピュタゴラス教団

 それがペルシャという世界帝国があったので、そこで東西が行き来し、二元論も西方に流れた。その頃、ピュタゴラス(BC582−BC496)という天才的な人が、ギリシャの植民地のマグナ・グラエキア、今の南イタリアに教団をつくっていた。
 ピュタゴラスは数学者で、「万物の根源は数字である」といった人です。
 音楽も数字だと。音階は全部数字で表わせるからそれは正しい。

 そのピュタゴラス教団がインドの輪廻転生思想の影響を受け、魂と物質の二元論を唱えていた。
 プラトンは後に、ピュタゴラス教団の人からものすごく勉強して影響を受けたといいますから、プラトンの「イデア論」「二元論」は輪廻転生の思想と似ています。
 魂は変わらない。でも、肉体は人間になったりゴキブリになったりすると。
 机のイデアは変わらない。だからみんな、机を机だと認識すると。