株式市場をまねる運用会社がファンド業界の新たな巨人となった。米調査会社のモーニングスターによると、広範な米株価指数への連動を目指すインデックスファンドの資産額は8月末時点で4兆2700億ドル(約461兆円)と、月次報告ベースで初めてアクティブファンド(4兆2500億ドル)を上回った。この逆転は、金融市場史で最も劇的な変化の1つだ。過去10年には、米株市場をまねる投資信託・上場投資信託(ETF)に約1兆3600億ドルが純流入した一方、コストが高いアクティブ投信・ETFから約1兆3200億ドルが純流出した。こうした変化で個人投資家の投資コストは下がり、銘柄選択者の影響は低下。ウォール街ではアウトサイダーだった一握りの会社が、業界で最も強力なブローカーになった。
ウォール街の新たな王者、インデックスファンド
米株価指数への連動目指すファンドの資産額、初めてアクティブ運用ファンド上回る
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