個人情報をインターネットで検索できなくするように米グーグルなど検索エンジンに要請できる「忘れられる権利」の適用範囲は、ほとんどの場合欧州連合(EU)域内に限定されることになった。EU司法裁判所(最高裁に相当)は24日、グーグルにはEU域外からの検索に忘れられる権利を適用する一般的な義務はないとの判断を下した。ただ個別の事例については、EU当局に適用を命じる余地を残した。アルファベット傘下のグーグルと米ハイテク業界、言論の自由の推進派は白星を勝ち取ったことになる。グーグルは2015年から4年間にわたり、このEU規則を全世界に適用するよう命じたフランス当局と法廷で闘ってきた。フランスはグーグルが命令に従わなかったとして制裁金を科した。
「忘れられる権利」はEU限定 グーグルに有利な判断
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