こころの病気,科の選び方
こころの病気になったとき、どの診療科を選べばいいのでしょうか?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

うつ症状は「心療内科」では診てくれない!

 ストレスやハードワークが原因で、こころの病気を患い、病院に通う人も珍しくありません。しかし、それらの病気を診ている科がたくさんあるのをご存じでしょうか?

 精神科、心療内科、神経内科、脳神経外科、神経科、メンタルヘルス科、こころのケア科、心の診療科…。いろいろな名前の科があって、どんな症状の時にどの科を受診したらよいか、分かりにくいと思います。

 そもそも診療の「科」は、基本的に、いろいろな臓器の構造的・機能的な異常ごとに、手術の有無で内科・外科の2つの科に分かれています。

 例えば、心臓なら「循環器内科」と「心臓血管外科」、胃腸なら「消化器内科」と「消化器外科」といった具合です。

 しかし、こころの病気を引き起こす脳は非常に複雑であることもあり、上記のとおり多くの科が対応しています。中でも難しいのが、心療内科という科の存在です。

 心療内科という字の印象から、こころの病気を診てくれる内科…。そんな風に考えている方も多いのではないでしょうか?

 実のところ心療内科とは、さまざまな内科・外科と精神科の間に位置する科で、「心身症」という病気を扱っています

 心身症とは、ざっくりいえば、置かれている環境や心の状態などによって、身体に不調が出ている状態です。不調とは、原因不明の頭痛や倦怠感、胃痛などであり、うつ症状や神経症の症状によるものは含まれないのです