電子たばこを巡る懸念が業界大手の財務状況に影響し始めている。規制強化は今や、各社に最善の利益となる。手巻きたばこ用の巻紙「リズラ」や「ダビドフ」ブランドを擁する英インペリアル・ブランズは26日、9月までの通年の売上高と利益が予想を下回る見通しを示した。米国で電子たばこの販売が「著しく減速」したのが主な理由だ。電子たばこ「blu」を含むいわゆる次世代製品群の売上高は同期間に約50%増と、従来予想の半分の伸びにとどまるという。この夏、電子たばこ関連の肺疾患を巡る報道を受け、消費者や小売業者の間で動揺が広がった。インペリアル幹部が引用した業界データによると、米国の電子たばこ販売数量は9月に減少となる可能性が高い。4月には13%増加していた。小売業者の発注は減少している。米小売り大手ウォルマートは今月、米国内の店舗で全ての電子たばこの販売を中止した。