米株式市場は過去最高に近い水準で推移しているが、多くの銘柄は狭い取引レンジから抜け出て過去最高値を更新するまでに至っていない。その理由の1つは、強気相場に寄与している銘柄の数が減っていることにある。S&P500種株価指数で52週高値をつけた銘柄の数は、6月以降減少している。ファクトセットによると、先週は、52週間高値を更新した銘柄数が106となり、6月半ばの293から減少した。一部のアナリストは、こうした銘柄数の縮小を懸念している。彼らはS&P500が2018年初め以降3回高値を更新しているものの、毎回の上げ相場が長続きしなかった点を指摘する。これは、乱高下する時期を経て一連の高値を付けた2013年から17年までとの相違だ。